2020年産米の生産量732万tと試算。適正生産量を20万t上回る想定も。
新型コロナウイルス感染症のため、外食産業などで主食用米の需要が減少。生産量は昨年並の作付けが進むと、国の見通しの709〜717万tより20万t程度多い732万tになるとJA全中が試算。
2020年は緊急事態宣言を受け中食・外食需要が大幅に減少。家庭用は一時品薄になるものの供給は回復。販売は堅調だが、米穀機構の調査では4月の家庭内在庫は7.1kgと2019年同時期の6.0kg、2018年の6.4kgと比べても増加傾向にあり、販売が鈍化するおそれもある。
4月末に行われた作付け傾向調査では35都道府県が前年並みの作付け意向があり、作況指数が100と仮定すると生産量は731〜732万tになるとの試算。2020年度産政府備蓄米はすでに全量の20.7万tが落札されており、コメの需給は楽観できない状況。
そのため、作付けが減少傾向の飼料米や国内外での需要が拡大している米粉用米への転換、輸出用米の取組みの推進をめざす。