2022年産米の適正生産量675万tに設定。

2022年産の主食用米の適正生産量は、需給関係をより改善するため675万tに設定。2021年産を作況指数100と仮定した場合の予想収穫量(696万t)より21万t、面積に換算して4万haの作付け転換が必要になる。

2020年7月〜2021年6月の需要実績は前年比10万t減の704万t。2021年6月末の民間在庫量は218万tと確定。主食用米の生産量は、10月25日現在の予想収穫量は作況指数101で700万7,000tとなり、これを基に701万tと設定。2021年7月〜2022年6月の主食用米供給量は計919万tとなる。
また、この間の需要は、人口の推計値と一人あたりの米消費量から702万tとしていたが、コロナ禍の需要動向を見極めるため、年間取扱数量4,000t以上の卸238社を対象に7月〜10月の販売動向を調査。結果7月〜10月の販売量は前年比+0.65%の134万1,000tになった。これを基に需要量の見通しを702万t〜706万tとした。これに人口減少などをふまえると、2022年7月〜2023年6月の需要量は692万tと算定。さらに民間在庫量を適正値の200万t水準にするには、675万tが適正生産量になる。
2021年産では、転換面積6万3,000tのうち4万5,000tが飼料用米で作付け後に主食用から仕向け先を変更している。2022年産では更に4万haの作付け転換に取り組む必要があり、大きな課題となる。

参考リンク:「米に関するマンスリーレポート(令和3年12月)」(農林水産省)