2020年産主食用米の適正生産量は、前年より約10万t減の708~717万t。

農水省は2020年産の主食用米の適正生産量を708万~717万tと決定。米の消費減少を考慮に入れ、前年産の適正生産量(718~726万t)から約10万t減らした。
前年と同様、1人当たりの米の消費減に人口減を加味して需要量を算出し、2020年産の需要量を717万tと見通した。適正生産量の上限値(717万t)は、この需要量と同水準だけ生産するとの想定。下限値(708万t)は2021年6月末の民間在庫量を2019年6月より9万t少ない180万tとする前提で設定。農水省は安定供給に最低限必要な在庫量を180万tとし、産地の自主的な判断を促すため、昨年から適正生産量に幅を持たせている。
今回の指針では、2019年産の需要見通しも更新。7月時点では726万tとしていたが、最新の人口推計を踏まえて727万tに補正した。その結果、2019年産の予想収穫量と同量となり、2020年6月末の民間在庫量も前年と同水準の189万tになると見通した。