2021年産主食用米の適正生産量は2020年産より56万t少ない679万tに設定される。

9月15日現在の作柄概況を受け、2021年産主食用米の生産量を679万tに設定した。これに対し需要量は704万tを見込んでおり、2022年6月末の民間在庫を196万t〜201万tとした。

2020年産主食用米生産量は735万t。これは7月の指針より20万t増。対して2020年7月〜2021年6月の需要量は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、709万t〜715万tに下方修正。2021/2022年の主食用米の受給見通しは、供給量が6月末の民間在庫221万t〜227万tに2021年産の生産量を加えた679万t。需要量は704万tを見込み、2022年6月末の民間在庫は196万t〜201万t。
2021年の適正生産量679万tは、2020年産に比べ56万tの減少となり、面積換算だと10万ha程度の生産調整が必要。実に北海道の収穫量(55万4,000t)に匹敵する。消費量なら1,000万人の1年分に相当。削減目標の面積10万haは、新潟県の作付面積(10万6,700ha)に相当。2020年産の作付面積は136万6,000haで前年比1万3,000ha減となるが、更に7〜8倍の取組みが必要になる計算となる。

参考リンク:農林水産省