世界の食糧総生産の20%~40%が植物病害虫により損失している
世界で深刻な被害をもたらす越境性植物病害虫は、持続的な食料生産や環境保全の脅威となっている。病害虫の被害を最小限にとどめるため発生地域の早期発見、万延や新たな地域への侵入防止、様々な防除、を迅速に進めることが必要となっている。
G20メンバーが有する技術には、アワヨトウなど飛来性害虫の移動をレーダーで解析して予測する技術、ウンカの殺虫剤抵抗性のモニタリング技術などがある。さらに、データベースの整備による多くの病害虫の有用情報も保管しており、病害虫の発生国と連携し、化学農薬の開発と施用、天敵種の解明、化学農薬に頼らない防除技術の開発、遺伝子ベースの診断技術開発、抵抗性品種開発の研究などを実施している。
今後の取り組みとして、G20の関心国が、最新情報の交換や研究連携の促進をするため国際ワークショップを開催する。2019年度は日本国内での開催を提案している。