コメの消費が、若い世代の女性と大人数世帯で「増えてきている」。
これまで主に若年層を中心に米離れをしているとされてきたが、その傾向に変化が見られたことが、農林水産省の調査でわかった。
日本在住の18歳以上の男女3,231人にインターネットを通じてアンケート調査を実行。その結果を「米に関するマンスリーレポート」2020年5月号で公表。
アンケートは年齢・性別ごとに10の属性に分け、それぞれ300人前後から回答を得ている。コメの消費量に関しては、5年前と比べて「増えてきている」「変わらない」「減ってきている」の三択。
・全体の傾向では「変わらない」が59%、「減ってきている」が28%、「増えてきている」が14%。
・性別・年代別でみると「増えてきている」が高いのは、女性の18〜29歳(23%)、30〜39歳(22%)。「減ってきている」が高いのは、男女とも50〜59歳(男性28%/女性41%)、60歳以上(男性42%/女性44%)。
・世帯人数別では「増えてきている」の回答は1人世帯では8%に対し、6人世帯では27%、それ以上では46%と人数が増えるほど増加傾向。
・「増えてきている」回答の447人に理由を尋ねると「お米が好きになったから・味が良くなったから」が38%、「お米は食べごたえがあるから・腹持ちがよいから」が29%。
・「減ってきている」回答の889人に理由を尋ねると「副菜・おかずを食べる量を増やし、主食を食べる量を減らしたから」が29%、「主食も副菜も含めて、食べる量を減らしたから」が28%。
参考リンク:農林水産省