電気柵の基本的な設置方法と注意点。
農作物に近づく動物に電気ショックを与え、広く獣害対策に利用されている電気柵。
十分に効果を発揮させるには、基本的な使い方をおさえ、適切に設置する必要がある。
電子柵は、罠や猟銃と違い資格が要らず、少ない経済的負担で獣害対策が行える。
ポイントをおさえれば比較的容易に設置できる。
1.野生動物は侵入可能な場所を探しながら、柵沿いに移動するため、電気柵は全周を囲むように設置する。
2.対象となる動物に合った電気柵の高さ(間隔)や段数で設置する。
3.動物がより触れやすいよう、碍子(がいし)やワイヤーは動物側に向くようにする。
4.地面の高さや凹凸など、地形に合わせ、動物がくぐり抜けられないよう工夫する。
5.アース棒はメーカー指定のものを使用し、できるだけ湿気の多いところに間隔をあけ頭が見えなくなるまで打ち込む。また、アース棒の連結戦はできるだけ土の中に埋める。
6.アスファルトやコンクリート、石が多いと電気が通りにくいため、動物の足が一足でも土の上になるよう、柵の位置を調節する。
7.ワイヤーが埋もれるくらい草が伸びると漏電の原因となるため、柵付近の草はこまめに刈り取るようにする。
8.電気柵は設置後、できるだけ24時間通電させる。
9.電気柵使用中は、必ず危険表示版を設置する。
参考リンク:日本電気さく協議会