肥料原料、大半を輸入に依存。

日本は化学肥料の原料の大半を輸入に依存している。特にリン酸アンモニウムと塩化カリウムはほぼ全量、尿素の大半を輸入に依存している。

・リン酸アンモニウムは、全輸入量50万1,000tのうち、87%にあたる43万5,000tを中華人民共和国から輸入。ほか、アメリカ合衆国(5万7,000t/11%)、モロッコ(9,000t/2%)。
・塩化カリウムは、全輸入量48万9,000tのうち、65%にあたる31万9,000tをカナダから輸入。ほか、ベラルーシ(6万1,000t/12%)、ロシア(5万5,000t/11%)、イスラエル(2万7,000t/6%)、ヨルダン(2万1,000t/4%)、その他(1万1,000t/2%)。
・尿素は、全輸入量+国産37万4,000tのうち、45%にあたる16万8,000tをマレーシアから輸入。ほか、中華人民共和国(13万8,000t/37%)、カタール(2万1,000t/6%)、サウジアラビア(2万1,000t/5%)、その他(1万2,000t/3%)。国産は1万4,000tで4%。
化学肥料に使用する原料は、世界的に資源が偏在している。リン鉱石は埋蔵量の72%がモロッコ及び西サハラにあり、次いで中華人民共和国の5%。2019年の産出量では、中国が1億1,000万tで全体の46%を占める。塩化カリウムは埋蔵量の41%がカナダ、ついでベラルーシの32%、アメリカ合衆国の9%。2019年の産出量では、カナダが1.330万tで全体の32%を占め、次いでベラルーシ(700万t/17%)、ロシア(680万t/17%)、中華人民共和国(500万/12%)。

参考リンク:肥料関連情報(農林水産省)