西日本向け、多収の低アミロース水稲品種「さとのつき」。

農研機構は、多収で、米のアミロース含有率が低い水稲新品種「さとのつき」を育成した。「ヒノヒカリ」と比較して、2割程度多収で、米のアミロース含有率は11%程度。「ヒノヒカリ」より成熟期が4日ほど遅く、耐倒伏性が強く、縞葉枯病(ヒメトビウンカによって媒介されるイネのウイルス病)にも強いという特徴がある。
低アミロース米は、冷めても硬くなりにくい特徴があることから、チルド米飯やブレンド用など、業務用としての利用されている。
「さとのつき」は、西日本の主力品種「ヒノヒカリ」より2割程度、西日本向けの低アミロース米品種の「姫ごのみ」より1割程度多収。また「さとのつき」精米のアミロース含有率は約11%で、一般の食用品種より7%ほど低く、炊飯米の粘りが強く、柔らかい特徴がある。多収の低アミロース品種「さとのつき」は、業務用としての利用が期待される。
栽培適地は、西日本を中心とした地域。