農地価格の下落が止まらない。
2021年3月末現在、10aあたりの価格は田が1万4,989円減(−2.2%)の67万4,091円、畑が5,882円減(−1.4%)の41万9,039円。田は29年、畑は30年連続で下落。
田畑の価格と賃借料は、日本不動産研究所が全国の市町村約1,500を選び調査。
田の価格は、1992年の119万2,792円をピークに1993年以降下落を続けており、43.5%下がったことになる。畑は1987年の68万2,466円をピークに1992年以降下落が続き、38.6%の低下となった。
複数回答で田の価格が下落した理由を訊ねると、「農業後継者の減少」が20.9%で最も多く、次いで「買い手がない」(18.3%)、「高齢化」(17.0%)、「米価の下落」(9.6%)、「農業経営の先行き不安」(7.9%)が続く。
同じく畑の価格が下落した理由(複数回答)では、「農業後継者の減少」が20.1%で最も多く、次いで「高齢化」「買い手がない」(ともに17.6%)、「農業経営の先行き不安」(5.7%)、「農畜産物価格の下落」(4.2%)
10aあたりの賃借料は、田が前年比−1.8%の8,629円、畑が−0.9%の4,970円。田は1986年の2万4,019円のピークから64.1%下落し、1975年頃の水準まで下がった。畑は1986年の1万1,339円のピークから56.2%下落し、1978年頃の水準まで下落している。
参考リンク:日本不動産研究所