「みどりの食料システム戦略」の具体的な取り組み。
2050年までにCO2ゼロエミッション化など持続可能な食料システムを目指すため、みどりの食料システムでは4つの具体的な取り組みが示されている。
取り組みとしては、
(1)資材・エネルギー調達における脱輸入・脱炭素化・環境負荷軽減の推進として
・地産地消型エネルギーシステムの構築
・改質リグニン等を活用した高機能材料の開発
・食品残渣・汚泥等から肥料成分の回収・活用
・昆虫など新たなタンパク源の利活用拡大
(2)イノベーションによる持続的生産体制の構築として
・スマート技術によるピンポイント農薬散布、次世代総合的病害虫管理、土壌・育成データに基づく施肥管理
・農業機械の電化、脱プラ生産資材の開発
・バイオ炭の農地投入技術
(3)ムリ・ムダのない持続可能な加工・流通システムの確立として
・電子タグ(RFID)などの技術を活用した商品・物流情報のデータ連携
・需給予測システム、マッチングによる食品ロス削減
・人手不足に対応した、非接触の自動配送・陳列
(4)環境に優しい持続可能な消費の拡大、食育の推進として
・国産品に対する評価向上を通じた輸出拡大
・健康寿命の延伸に向けた食品開発・食生活の推進
・食品ロス削減など持続性を重視した消費の拡大
を掲げる。また、これらの取り組みを通じて人材育成や未来技術投資を行い、雇用の増大や地域所得の向上、豊かな食生活の実現を目指す。
参考リンク:農林水産省