花き卸の取扱高が過去最低に。
全国118市場で営業する日本花き卸売市場協会加盟111社の2020年取扱高は3,175億円。前年比6.5%減となり過去30年間で最低となった。
2016年以降、毎年1〜4%のペースで取扱高の減少が続いていたが、2020年は需要期の3月、4月にイベント中止や営業停止など新型コロナウイルス感染拡大による影響があり、切り花、鉢植えとも減少幅が拡大したとみられる。その後、ステイホームで観葉植物や花壇苗などの需要が増加したものの、業務用比率の高い切り花の減収分を取り戻すほどではなかった。
切り花は2,250億円で8.9%減と大幅な減少。品目別では、バラが15%減、輪菊が12%減、カーネーション、ガーベラが10%減。リンドウのみ2%増で前年を上回った。
鉢物類は832億円で0.2%増と微増。増加は東日本大震災後の2012年以来。品目別ではシクラメンの17%増など全体の55%にあたる28品目で前年を上回った。苗物類は市場入荷量が減少したものの、コロナウイルス禍で家庭菜園を始める人の増加などがあり、単価が大きく伸長し金額を押し上げた。
参考リンク:日本花き卸売市場協会