ISOBUS 〜トラクターと作業機をつなぐ国際通信規格認証。
メーカーを問わずにトラクターと作業機との間でデータ通信をする際に、その相互接続性を担保するために定められた国際通信規格「ISOBUS」。近年トラクターも作業機も電子制御化が進み、多くのデータを相互にやり取りしている。また対応している機種なら、市販のターミナル(作業機やトラクターを制御するタッチパネル式の端末)で複数のISOBUS対応作業機をひとつのターミナルで操作可能。将来的には、営農支援管理システムがISOBUSに対応し、作業機で行った施肥や農薬散布のデータを記録し活用することが可能となる。
EUなどに本拠を持つ海外メーカーではISOBUS対応機が標準になりつつある。日本でも農研機構が未対応の作業機に装着することでISOBUS対応のターミナルを装備したトラクターとの通信を可能にする後付け電子制御ユニット(ECU)を2018年に開発、ISOBUSの正式な認証を取得。
国内ではISOBUS認証を受けた作業機は発売されていないが、同年にはISOBUSの国内普及を目指す「ISOBUS普及推進会」が設立され、メーカーや大学、研究機関とともに作業機の開発を進めている。
参考リンク:農研機構