タマネギをAIで選果。

タマネギをAI(人工知能)カメラなどで選果する施設が、2023年度から稼働する。タマネギでのAIによる選別施設は国内初。

選別施設を新設するのは北海道のJAふらの。これまで管内に4ヵ所ある選別施設が老朽化で作業効率が低下していたことから、新設する選別施設に1本化する。
施設には3系統の選果ラインを設ける予定で、それぞれ粗選別の後にAIカメラ、人間の順で確認して選果する。さらに複数のロボットアームが1玉ずつ持ち上げて重さを量り、規格別に細かくラインを分ける。選果後の箱詰めや、別棟のある倉庫までの運搬や搬入出も自動化し、遠隔地から入出庫を行うことができる。また、在庫管理や伝票作成の省力化もあわせて進める。
新施設は「産地生産基盤パワーアップ事業」を活用。すでに完成した施設内に機器を導入し、今年産のタマネギからAIへの機械学習を試験的に行い、判別制度を高めていく。
JAふらのは年間10万tのタマネギを集荷する道内でも屈指の産地。今後の産地間競争に生き残るため、この施設によって地域のタマネギ生産の振興に貢献したいとしている。

参考リンク:新着情報(JAふらの)