国産粗飼料の広域流通を支援。

乾牧草や稲わらなどの国産粗飼料について、農地が少なく確保が難しい都市部周辺のJAや畜産の法人・事業組合などを対象に、生産者が他県から粗飼料を確保する際の費用を助成する。

助成は、輸入飼料などの物価高騰を受けた緊急対策の一環として、輸入濃厚飼料の流通効率化を支援する「飼料穀物備蓄・流通合理化事業」の運用を見直すことで対応。
助成内容は、
・飼料を一時保管する簡易倉庫やハウスを整備する際の資材費、飼料を積み込む際に使用するフォークリフトのリース経費や飼料の輸送費などは、その半額を補助。
・畜産農家が従来の輸入粗飼料から国産に切り替えるための合意形成を図る会議費や資料作成費、粗飼料の生産地を視察するための旅費などは、その全額を補助。
事業に取り組むためには、国産粗飼料の使用割合を高める目標を立てる必要がある。
2020年度の粗飼料自給率は、概算値で76%。食料・農業・農村基本計画では、2030年度にこれを100%にする目標を掲げている。

参考リンク:飼料(農林水産省)