薬剤耐性(AMR)対策。

2019年版『食料・農業・農村白書』は「食料の安定供給の確保」に関する報告の中で「薬剤耐性(AMR)対策」について言及。
動物分野における抗菌剤の不適切な使用により薬剤耐性菌が増加し、家畜の治療を難しくしたり、畜産物等を介して人に伝播して健康に影響を及ぼしたりすることを防止するため、抗菌剤の使用を真に必要な場合に限定することが重要。
2016年に政府が決定した「薬剤耐性対策アクションプラン」に基づいて、農水省は、抗菌剤の慎重使用等の薬剤耐性対策を実施。2018年度には、抗菌剤の飼料添加物としての指定取消しを進めたほか、モロッコで開催された「第2回国際獣疫事務局(OIE)薬剤耐性及び動物における抗菌剤の慎重使用に係る世界会議」への参画や、OIEとの共同での国内の公開シンポジウム「薬剤耐性対策の今を知る会」の開催、動画やガイドブック等による抗菌剤の慎重使用に関する積極的な普及啓発、養殖魚や愛玩動物における薬剤耐性菌の全国的な動向調査等を行った。