2021年度「食料・農業・農村白書」。
「食料・農業・農村白書」の2021年度版が公開。第1章に「食料の安定供給の確保」を掲げ、ウクライナ情勢やコロナ禍など内外の「食料供給を脅かすリスク」を見据え、国内の農業生産増大に向けた取り組みがますます重要だと強調した。
2021年度版は、
第1章「食料の安定供給の確保」
第2章「農業の持続的な発展」
第3章「農村の振興」
第4章「災害からの復旧・復興や防災・減災、国土強靭化等」
の全4章で構成。
第1章では、干ばつなどの気候変動にロシアのウクライナ侵攻が重なったことで大豆や小麦の価格が高騰していることを挙げ、輸入先国の多角化や輸入国との関係維持・強化が必要としている。
第2章では、持続可能な農業構造の実現に向け、必要な資材確保の必要性や、安価に資材購入できる環境づくりが重要としている。
第3章では農山漁村発イノベーションの推進を、第4章では東日本大震災からの復旧・復興などを取り上げている。
特集では「変化する我が国の農業構造」と題し、農業総算出額で米の割合が減ったのに対し、畜産・野菜が増えたことを指摘。また、畜産や野菜の生産者になるほど若年層の割合が高くなっていることに触れ、農業の持続的な発展のためには需要の変化に応じた生産の重要性を強調。
参考リンク:令和3年度食料・農業・農村白書(農林水産省)