米の品質情報を共有する仕組み構築へ。

米の栽培状況や食味などの情報を、生産者・卸・小売で共有するための新たな仕組み「スマート・オコメ・チェーン」の構築に向けた検討会議が設立。2023年度産米からの利用開始を目指す。

検討会議「スマート・オコメ・チェーンコンソーシアム」は、生産から消費に至るまでの情報を連携。生産の高度化・付加価値の向上・流通の最適化などによる、農業者の所得向上を目指す「スマートフードチェーン」の米版を構築することを目的に設置。仕組みを構築することで、生産者は新たな価値付けや販路開拓が可能となり、卸は玄米の特徴に応じた精米加工や求める玄米を見つけやすくなり、小売は米の品質や生産・流通履歴の追跡(トレーサビリティ)情報がデータで分かる、といったメリットが想定される。
コンソーシアムでは今後、7月〜8月にかけ参加企業・団体の募集を行い、9月にワーキンググループの設置・検討を予定。2022年までに仕組みを活用した日本農林規格(JAS)の素案作成・現場実証し、翌2023年度産からの利用開始を目標としている。

参考リンク:農林水産省