福島県内、帰還困難区域のイノシシ捕獲数が2年連続2,000頭超えに。

福島第一原発事故以降、帰還困難区域の5町村で捕獲されたイノシシは、2019年度、2020年度と2年連続で2,000頭を上回った。

福島県内の帰還困難区域では、イノシシなど野生鳥獣が人里に出没、避難で無人になっている家屋に侵入するなどの被害が確認されている。野生鳥獣の放置は帰還準備や帰還後の生活・地域経済の再建に支障が生じるとの判断から、環境省は帰還困難区域のうち富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村の5町村で2013年度からイノシシ、アライグマ、ハクビシンの捕獲事業を実施。
イノシシは2013年度に4町合計で204頭だったが、2016年度には5町村計で588頭、翌年度には758頭と増加。2018年度には949頭だったが2019年度には2,136頭に倍増。2020年度も2,252頭と増加。
アライグマは2018年度の849頭がピークで2019年度602頭、2020年度437頭と減少。ハクビシンは2018年度の128頭をピークに2019年度は65頭と半減したが、2020年度は90頭と増加。
捕獲した個体は浪江町の仮設焼却施設で焼却。また、住民向けにイノシシ対策のチラシを配布している。

参考リンク:環境省