東日本大震災で津波の被害を受けた農地、1万9,690haの94%が復旧。
東日本大震災から10年。農地、農業用施設などの農林業関係被害は1兆1,789億円にのぼるが、被災農地は2021年1月末現在で94%が復旧し、農地の大区画化も進行している。
津波により被災した農地は、青森県(80ha)、岩手県(550ha)、宮城県(1万3,710ha)、福島県(4,480ha)、茨城県(210ha)、千葉県(660ha)の6県1万9,690ha。このうち、2019年度中に営農再開が可能な農地は被災農地の94%にあたる1万8,560ha。青森県、岩手県、茨城県、千葉県は100%復旧したが、宮城県は99%、福島県は75%の進捗。
農地以外の進捗は、主要な排水機場(96ヵ所)100%、農地海岸(122地区)98%、農業集落排水施設(401地区)99%、海岸防災林(164km)100%。
農地の復旧にあわせ、圃場の大区画化もあわせて実施されており、岩手県では計画面積50ha中0.5ha以上の大区画化を行った面積は10ha。宮城県では同6,490ha中5,680ha。福島県では1,690ha中1,300haで、計8,230ha中6,990haで大区画化が完了した。
防災集団移転促進事業と連携した農業農村整備事業では、宮城県、福島県の2県10市町15地区で高台への集団移転とあわせて移転跡地を含めた農地整備を進めており、2021年3月末時点12地区で整備が完了している。
参考リンク:農林水産省