イノシシ撃退、接近を検知して強烈な光を照射するLED設備。

山口市南部地域スマート農業活用促進協議会では、センサーにより発光する強力なLEDライトを利用した新たなイノシシ被害軽減対策の実証試験を開始した。イノシシ被害への新しい対策として、広島県のLEDメーカー、カネヒロデンシが製造したサッカー場の夜間照明等にも使用される全光束9万ルーメンの明るさで発光するLEDライト10台を、試験的に、農事組合法人二島西の山間部の水田に設置。夜間にセンサーがイノシシを感知すると15秒間発光し、イノシシを驚かせて撃退するというもの。
山口県ではイノシシによる農作物被害が大きな問題となっており、防護柵や箱わなの設置等さまざまな対策がとられている。山口県の調査によると、2018年度の野生動物による農業や林業の被害総額は約4憶7,500万円で、このうちイノシシによる被害がもっとも大きく、約2憶3,000万円に上る。