2020年度のSBS(売買同時契約)は、年間10万t枠中、約4万t残し終了。
新型コロナウイルス感染拡大による需要減のため、2020年度のSBS入札は6万273tと最大量10万tの年間枠を3万9,727t残して終了した。
ウルグアイ・ラウンド農業協定に基づき輸入されるミニマム・アクセス米(MA米/年間77万玄米t)は、国産米に影響を極力与えないようにするため、国が一元的に輸入して販売する。販売は入札により決定した輸入業者を通じて行われる。ただし、MA米77万tのうち最大10万実t、およびTPP11協定で設定された豪州枠(2018年度2,000実t、2019年〜2020年度6,000実t、以降毎年240実tずつ増加し、2030年以降は8万4,000実t)については、輸入業者と実需者の実質的な直接取引(SBS輸入)が認められ、主に主食用に販売される。
2020年度はコロナ禍による外出自粛など外食産業での需要が大幅に減り、そのためSBS入札も不調となった。
TPP11豪州枠の入札も、2020年度の年間枠を5,405t残す595tで終了している。
参考リンク:農林水産省