飼料米生産量目標、2030年時点で70万トンに下方修正。

コメの需給調整に不可欠な飼料米の作付け。この飼料米の生産量について、政府は2015年に「2025年には13年実績の10倍となる110万tとする」意欲的な努力目標を設定し作付け推進してきた。3月10日に公表された新たな計画では、2030年時点で70万tと目標を引き下げる。あわせて、飼料の自給率目標も現行の40%から34%へと引き下げ。目標の引き下げは、実際の飼料用米生産量が16年の51万tをピークとし、17年、18年と生産量は減少しており、目標との乖離が大きくなったため。主食用米の生産努力目標も現行の2025年時点で752万tから2030年時点で723万tへと下方修正。
他方、小麦と大豆は国産需要が伸びている。2019年の生産実績は、小麦が103万t、大豆が21万t。そこで小麦は2030年に108万t、大豆は同34万tに生産努力目標を引き上げる。また、基本計画に「麦・大豆増産プロジェクト」の設置を盛り込む。