トマトギバガ、九州各地で確認。
トマトなどナス科の植物の外来害虫「トマトキバガ」が、九州各地で相次いで確認されている。侵入経路などは不明。九州以外の産地でも警戒を強めている。
トマトキバガは南アメリカ原産。日本では2021年10月に熊本県で初めて確認され、12月には宮崎県、2022年3月以降では、11日に鹿児島県のピーマン農場、18日に大分県のトマト施設周辺で確認。ほか、福岡県のトマト圃場、長崎県のバレイショ圃場でそれぞれ侵入警戒トラップにかかった成虫が確認されている。
トマト主産地の熊本県では注意喚起のチラシやポスターを、JA、県の出先機関、市町村などに配布。宮崎県ではJA、県、市町村の担当者による対策会議を開催し、今後の対応などを決め生産者に周知する予定。
九州以外の産地でも警戒を強めており、茨城県では本年度からトマトキバガを対象にしてフェロモントラップ調査を行い、早期発見と防除につなげる。栃木県では昨年12月にチラシを作成。ホームページなどで農家に対し警戒を呼びかける。愛知県でも警戒トラップの設置が予定されている。
参考リンク:農林水産省