トマトキバガ確認、20道県に広がる。

トマトなどナス科作物の害虫で、海外で甚大な被害をもたらしている「トマトキバガ」が、国内で相次いで確認され、侵入調査では、20道県で確認された。

トマトキバガは幼虫が果実の内部へ侵入、食害する。国内では2021年に熊本で初めて確認され、以降九州全県、愛媛県、和歌山県など西日本の各県で確認。2023年6月以降では、青森県、秋田県、北海道、宮城県と東日本での確認が相次いだ。
外来害虫の早期発見、封じ込めを目的に2023年4月に施行された改正植物防疫法が相次ぐ確認の背景にあると考えられる。改正法は、病害虫の侵入調査を法定化した。蔓延した場合に大きな被害が懸念される病害虫を指定、侵入状況を調べる枠組みが作られたため、これまでトマト主産県に限定されていたトラップ調査が全国を対象に行えるようになった。
農水省は6月にトマトで使える農薬2種類を登録。7月にも12種類を追加で登録している。

参考リンク:病害虫情報(植物防疫所)