食品ロス30万t減少し、過去最小の570万tに。
2019年度の食品ロス量は前年比30万t減(-5%)の570万tとなり、推計を開始した2012年度以降で最も少なく、はじめて600万tを下回った。
食品ロスの内訳は、食品産業などから出る事業系が約309万t(前年比-5%/15万t減)、一般家庭から出る家庭系が約261万t(同-5%/15万t減)。国民1人あたりに換算すると、1日に茶碗1杯のご飯に相当する約124g。年間で約45kgとなる。これは年間1人あたりの米の消費量(約53kg)に近い量を廃棄していることになる。
事業系を詳しく見ると、食品製造業128万t(対前年比2万トン増)、食品卸売業14万t(同2万t減)、食品小売業64万t(同2万t減)、外食産業103万t(同13万t減)。食品卸売業は若干増加したが、ほかは減少。特に外食産業は3年連続で減少し、2016年度と比べ30万tの削減。
食品リサイクル法の基本方針では、2030年度までに事業系ロスを2000年度比で半減させることを目標に掲げている。また、家庭系の食品ロスにも同様の目標を設定する、としている。
参考リンク:プレスリリース(農林水産省)