食の「安全」と「信頼確保」を使命とする国の動き。

2019年版『食料・農業・農村白書』の「食料の安定供給の確保」の中のテーマ「食の安全と消費者の信頼確保」では、食品の安全性向上のため、科学的根拠に基づいた食品の生産から消費までの必要な段階で有害化学物質・微生物の汚染防止や低減を図る措置を策定・普及した。農薬取締法については、最新の科学的知見に基づく再評価制度等を導入。
また、農産物に対する信頼を確保するために、原産国名や原料原産地名等の表示の適正化に取り組み、食品表示法に基づいた地方農政局等の職員による監視・取締りを行った。
防疫では日本では26年ぶりに発生した豚コレラの発生拡大を防ぐため、飼養衛生管理基準の遵守状況の再確認と改善の指導し、豚コレラは人に感染することはなく、仮に豚コレラにかかった豚の肉を食べても人体に影響がないことを周知させた。
さらにアフリカ豚コレラ等の海外で発生している家畜の伝染性疾病が国内へ侵入しないよう、空港や港で旅客への注意喚起や動植物検疫探知犬を活用した検査等を行った。また海外の病害虫が国内へ侵入しないよう、輸入される植物を対象に検疫を実施した