IoT活用のメロン水耕栽培法確立を目指し越谷市と富士通が提携。

埼玉県越谷市は首都に近い立地条件の下、近郊型農業が盛況な地。しかしながら、他の地域と同じく農地転用が進み、農業人口・農地の減少が続く。これに歯止めをかけるため、市はイチゴ栽培に注力し、で農業振興に成果を残した。市はさらなる対策として、10年前から高収益なメロンに注目し、年3回収穫可能な「町田式水耕栽培装置」の普及に努めていたが、2019年8月からIoTを活用したメロン水耕栽培のノウハウを確立するため、富士通と提携し、共同研究を開始した。
温室内で行うメロンの水耕栽培においては、温度、湿度、照度、炭酸ガス(CO2)濃度等が密接に関係する。これらの栽培環境を測定し情報を収集・解析することで予測モデルを作り、さらに改良を繰り返すことで、最適な栽培環境を管理する仕組みを構築し、高品質なメロンを効率的に生産するねらい。今後、両者は IoTによるデータ収集とデータ解析を繰り返す。