鹿とイノシシ捕獲数、前年比9%増で過去最多に。

2020年度ニホンジカの捕獲数(速報値)は67万4,800頭。イノシシは67万8,900頭の計135万3,700頭。

捕獲数は前年と比べニホンジカが7万1,900頭(+11.9%)、イノシシが3万8,300頭(+5.9%)の増加。2020年度は、全都道府県で捕獲の目標頭数や重点地域を設定し、秋から冬の狩猟機の捕獲を進め、捕獲頭数に応じた追加交付金が配布される「集中捕獲キャンペーン」を実施。各都道府県が掲げた目標捕獲数の合計136万頭をほぼ達成している。また、2019年度から豚熱対策で捕獲を強化している地域もあり、これらが捕獲頭数増に結びついた。
2020年度の農作物被害額は、集計中の北海道を除き28都府県で前年より減少。関東、北陸、東海では捕獲頭数が目標や前年を下回ったが、農作物被害額は減少している県が多くなっている。対して九州、東北では大半の県が捕獲頭数の目標を上回ったが、イノシシの生息域拡大などが相まって、被害額は13県中10県で前年を上回る結果となった。
2021年度もキャンペーンを継続し、農作物被害を着実に減らしていく方針をとる。

参考リンク:捕獲数及び被害等の状況等(環境省)