コロナ禍で家庭調理が増え、まとめ買いなどが進んだが、食品ロスの量に変化はなし。
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言などの影響で、家庭での調理機会が増えたことで、保存性の高い食品や、調理が簡便なカット野菜、食材とレシピがセットになったミールキットの需要が増加。まとめ買いや宅配利用が増えたが、食品ロスの発生量に変化は見られなかった。
コロナ禍以前の1年間と比較して食品ロス発生量の変化を食品製造業、卸売業、小売業、外食産業に対し農林水産省が調査。食品産業全体では、「変わらない」が56.6%と最も多く、次いで26.2%の「減少した」が続き、「増加した」は8.7%にとどまった。
「変わらない」の回答は、製造業(63.2%)、卸売業(60.2%)、小売業(52.5%)で多く、外食産業では17.6%となり、代わって「減少した」が65.5%と多くなっている。これは、外出自粛要請や緊急事態宣言で、外食への支出の大幅減少が影響していると見られる。
参考リンク:農林水産省