農業就業者数は5年前より48万人減少して160万人に。
2020年農林業センサスの確定値が発表。「農業就業者数」は160万人で5年前の調査時点(208万人)から48万人の減少。政府は2030年に140万人を確保すると見通しているが、若者を農業に呼び込み、定着させる施策の強化が必要な状況で、新規就農に関する検討会の新設を検討する。
「農業就業者数」とは、主な仕事が農業の「基幹的農業従事者数」と農業法人などの「雇用者(常雇い)」に「役員・構成員(年間150日以上農業に従事)」を合わせたもの。このうち、基幹的農業従事者数は、5年前と比べ39万4,000人減の136万3,000人、常雇いは同6万3,000人減の15万7,000人、役員・構成員は同2万3,000人減の8万1,000人。常雇いは2005年以降増加傾向にあったが、雇用する側の高齢化で経営縮小・廃業などの影響で減少に転じたとみられる。基幹的農業従事者も高齢化に伴う離農が響く形となった。
農業就業者の減少傾向に危機感をおぼえる農水省は、新規就農と就農後の定着のための施策に関して抜本的なてこ入れが必要とし、検討会を新設し、人・農地関連施策の見直しを行う。
参考リンク:農林業センサス(農林水産省)