農地の価格は30年近く下落を続けている。

2020年3月末時点での10a当たりの農地価格は、田が1993年から28年連続、畑が1992年から29年連続で下落。価格の下落要因は、後継者の減少や高齢化によるもの。

10aあたりの価格は、田が68万9,080円(前年比1.8%安)、畑が42万4,921円(同1.2%安)。田の価格はピークだった1992年の約119万円から42%の下落。畑もピークの1987年の約68万円から38%の下落。どちらも1976年の水準まで下落している。
農地価格と同様に賃借料も下落傾向。田は10aあたり8,791円(前年比1.4%安)。畑は5,014円(0.8%安)という結果に。また、価格下落の要因としては「後継者の減少(21.6%)」、「高齢化(20.7%)」が挙げられた。
ここ数年安定していた米価が2020年産で下落傾向に転じていることから、今後も農地価格や賃借料が下落する可能性が高いと考えられる。