「スクミリンゴガイの被害撲滅に向けた防除技術の開発のための緊急研究」が採択。
2019年に神奈川県小田原市など、従来では見られなかった地域で目撃され、イネの食害が確認された「スクミリンゴガイ」。スクミリンゴガイの被害撲滅に関する緊急研究実施機関を採択。
スクミリンゴガイは、南アメリカ原産で「ジャンボタニシ」と通称されるが、タニシとは異なる大型の巻貝。養殖目的で1981年に日本に持ち込まれたが、後に採算が合わずに廃棄。養殖場からの逸出や廃棄された個体が野生化し、イネを食害するようになった。1984年には有害動物に指定された。日本生態学会の「日本の侵略的外来種ワースト100」、国際自然保護連合の「世界の侵略的外来種ワースト100」、環境省と農水相が定める「生態系被害防止外来種リスト」などに定められている。水路の側壁や水上の植物に産卵し、ピンク色の卵塊に200〜300の卵が入っている。
「スクミリンゴガイの被害撲滅に向けた防除技術の開発のための緊急研究」では農研機構、奈良女子大学、佐世保工業高等専門学校が研究実施機関となる。
参考リンク:生物系特定産業技術研究支援センター