これから冬にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高い。

太平洋のエクアドルからペルーにかけての広い海域で、海水温が平年に比べ0.5度ほど下がる「ラニーニャ現象」。反対に海水温が上昇する「エルニーニョ現象」とともに、世界的な気候変動や異常気象をもたらすと言われる。8月にラニーニャ現象が発生と気象庁が発表。

8月のエルニーニョ監視海域(太平洋の北緯5度〜南緯5度、西経150度〜西経90度)の海面水温は基準値に比べ0.6度低く、海洋と大気の状態がラニーニャ現象の特徴を見せた。ラニーニャ現象の発生は3年ぶり。
ラニーニャ現象が起こると、夏は西日本で平均気温が高く、降水量は東日本太平洋側で少ない傾向となり、冬には東日本で平均気温が低く、降水量は西日本太平洋側で少ない傾向が見られる。日照時間は、冬の北日本太平洋側でやや多くなる傾向が見られる。前回発生時は10月に記録的な降雨があり、11月には急速に気温が低下。この冬も同様の傾向になると見込まれる。

参考リンク:気象庁