ベルリン農業大臣会合開催。世界の食料安全保障に言及。

世界71カ国の農業大臣が集まった第12回ベルリン農業大臣会合が、1月18日に行われ、共同宣言の採択が行われた。共同宣言では、全世界で8億2000万人以上の人々が飢餓に苦しみ、25億人が何らかの形の微量栄養素欠乏症に苦しんでいることに懸念をしめし、緊急の行動をとるべきである、としている。
宣言では、
・世界の食料安全保障のため、国際的な農業貿易の促進と、特に世界の最貧地域における投資の促進。
・小規模農家、家族経営農家に対し、効率的かつ強じんになるための支援。
・農業分野における技術的・組織的・社会的かつ起業的なイノベーションの促進。
・食料システム強化のため情報通信技術(ICT)の利用促進。
・女性農業者、小規模農家へ支援し、全ての農業者が貿易に参加することを可能とする政策を促進。
・病害虫・疾病の制御など収穫前後の食料損失を削減するための農法・技術発展を支援し、持続可能性を強化。
・農業貿易の公正なルールの強化のため、WTOの役割を再確認。
これら宣言で採択された内容の進展について、2年後の2022年の同会合で議論するとしている。