アフリカ、過去40年で最悪の干ばつ。1億4,000万人が深刻な食料不足に。
気候変動による干ばつや、例外的な時期の雨期、大規模な洪水、蝗害などにより、ここ数年は農作物の収穫が激減。2020年の新型コロナウイルス感染症、2022年のロシアによるウクライナ侵攻によって、世界、特にアフリカ諸国は深刻な食料危機に瀕している。
世界の食料危機の度合いを表すIPC(食料安全保障)には、食料が十分にある状態(フェーズ1)から飢饉(フェーズ5)まで5つの段階がある。フェーズ3以下が食料不足に直面しているとされ、それらはアフリカに集中している。過去40年で最悪の干ばつ被害が起き、サハラ以南のアフリカ諸国では深刻な食料不足や飢餓が起きている。さらにイエメンやエチオピア、南スーダンなどの国では武力紛争が国内避難民を産み、食料不足に拍車をかけている。
FAO、国連WFPなど5つの国連機関は、最も深刻な状態にある15カ国(うちアフリカが13カ国)への緊急支援を呼びかけており、日本は国連WFPに対し総額1億3,000万米ドルの拠出を決定している。
参考リンク:世界的な食料危機(国連WFP)