鳥獣害農作物被害額、2021年度は前年比4%減。

2021年度の野生鳥獣による農作物被害額は155億1,568万円で前年比4%減。3年ぶりに減少。

被害額が最も大きい鹿は2年連続で増加。前年比+8%の60億9,723万円。このうち7割を北海道が占め、被害額は同+10%の44億3,966万円。鹿による被害は長野県、宮城県、岐阜県、兵庫県などでも増えており、対策が追いついていない状況。
イノシシの被害額は同−14%の39億1,019万円。豚熱のまん延防止として、豚熱発生県を中心に捕獲が進んだためとみられる。イノシシによる被害が減少したことから、36都府県で被害額の減少がみられた。
イノシシ、鹿以外の鳥獣被害は−7%の55億826万円。中でも猿による被害は大きく減り、−12%の7億5,164万円。これは、電気柵と金網を組み合わせた侵入防止柵の設置が進んだことによる追い払い効果があったためとみられる。
農林水産省では、鳥獣被害防止総合対策交付金として捕獲1頭あたり7,000円〜9,000円、侵入防止柵設置の費用の半額を助成している。

参考リンク:鳥獣被害対策コーナー(農林水産省)