開花期も色づく時期も予測する、ブドウ栽培支援ITC
直近の天候と気象予測、過去のデータから、ブドウの開花期と果実が色づく時期が予測できる「ワイン用ブドウ栽培支援システム」を農研機構が開発した。ブドウ畑の気象条件をどこからでもリアルタイムで確認することも可能。
朝、自宅からスマートフォンでブドウ畑の気象を確認し、当日の作業内容を決定するが、気象データは畑に設置した観測機器が、気温と降水量、日射量を測定する。過去の生育データは生産者が入力。合わせたものを計算式に当てはめ、生育予測を出す。予測は登録したブドウ畑や品種ごとにできる。生産者が入力するデータは萌芽期や展葉初期、着色日や収穫始めなど13項目の日付のみで手間はかからない。
気象データをもとにべと病、うどんこ病、灰色かび病、黒菌病の4病害の発生危険度も4段階で通知してくれる。将来的には果汁成分の分析データを入力することで、収穫時期の予想もできるようになるという。