スマート農業の実証実験の中間結果は、人件費3〜13%削減し、機械費が増加、利益は7〜90%下がる結果。
ロボット農機やドローンなど先端技術を現場に導入し、効果を検証する「スマート農業実証プロジェクト」の水田作に関する中間結果。
2019年から始まり2年間の実証期間の中間時点である1年目の成果は、水田作の実証は30地区で行われ、ロボットトラクタ、直進キープ田植機、自動水管理システム、食味・収量コンバインなどを導入、これまでの方式と比較できる事例(大規模平場、中山間、輸出用)について検証。人件費は、大規模平場で13%減、中山間で12%減、輸出用で3%減と3事例とも減少した。機械・施設費は、大規模平場で261%増、中山間で54%増、輸出用で239%増とスマート農機の追加投資で大幅な増加。
これにより利益もマイナスとなり、大規模平場で90%減、中山間で7%減、輸出用で10%減となり、10aあたりで3,000円〜2万8,000円の減収。
次年度は、農機の取り扱いの習熟、利用面積の拡大により、効率は上昇するものとしている。
実証実験の最終的な成果の取りまとめは2021年春以降になる。
参考リンク:農林水産技術会議