密苗と深層施肥技術を組み合わせる実証が開始

温暖化の影響で気象変動が大きい環境下で安定した水稲生産性を確保する栽培技術として、高密度播種育苗田植(密苗)と深層施肥技術「深肥」を組み合わせた水稲栽培技術の実証が開始された。

粘性のある液状の肥料(ペースト肥料)を地表近くと深層の2段に分けて施用する深肥は、
・肥料の補給回数が少ない。
・雨でも田植え同時施肥が可能。
・夏の高温でも肥効のむらがない。
・液状で肥料の効き始めが早い。
などのメリットがある。
デメリットとしては、
・肥料の価格が高い。
・専用の田植機が必要。
などがある。
「深肥」を開発した石川県のぶった農産と片倉コープアグリは、密苗と組み合わせることで相乗効果を発揮できると考え、ペースト施肥機能付き田植機のデモ機を導入、石川県内の8法人、120haで実証実験を行った。2021年は全国で計300ha以上での試験を行う。

参考リンク:片倉コープアグリ(プレスリリース)