イネの紋枯病に抵抗力がある遺伝子が発見

イネの重要病害である紋枯病等に強くなり、かつ、花が大きくなる遺伝子「BSR2」(ビーエスアールツー)をイネから発見。

農研機構はBSR2遺伝子によって今後、紋枯病に強くなる仕組みを研究、イネ紋枯病の新たな防除方法の開発を目指す。また、この遺伝子の利用により、病害に強く大輪の花きの開発等も期待される。
紋枯病は日本の稲作における2大病害の1つで、糸状菌の一種であるリゾクトニア菌の感染により引き起こされる。被害量は年間34,200トン、被害面積は21万8千ヘクタール水稲栽培面積の約15%(H29農薬要覧より)。紋枯病に対し十分な抵抗性を示すイネはなく、その対策は施肥などの栽培管理や抗菌剤による防除に頼っており紋枯病抵抗性イネの開発や新たな防除方法の開発が望まれている。