モモ・スモモの害虫「クビアカツヤカミキリ」防除の実証実験へ。
幼虫がモモやスモモ、ウメなどバラ科の樹皮下を食害し枯らしてしまうが、未だ特効薬的な防除手法が開発されていない害虫「クビアカツヤカミキリ」。和歌山県果樹試験場かき・もも研究所は、これまで室内で実証してきた登録薬剤の効果を、果樹の試験ほ場などで確認できる屋外飼育施設を新設。
クビアカツヤカミキリは、2011年に埼玉県ではじめて確認され、これまでに群馬県、栃木県、埼玉県、茨城県、東京都、愛知県、三重県、大阪府、奈良県、和歌山県、徳島県の11都府県で樹木被害を確認。2018年1月に特定外来生物に指定されたが、果樹で使用可能な農薬の種類が少なく、また薬剤防除の効果には不明な部分も多かった。和歌山県では2017年に発生が確認され、徐々に被害が拡大。9月の補正予算で1,370万円を計上し、網で囲んだ専用施設を新たに設け、防除に向けた薬剤の持続性や散布回数を試験。実証を進め、薬剤防除の確立と普及を目指す。
参考リンク:和歌山県