桃の収穫量初の10万t割れ。

2020年産桃の収穫量は9万8,900tで、統計開始してから初めて10万tを割り過去最低となった。

収穫量は2016年の12万7,300tから4年連続で減少、昨年の10万7,900tから9,000t(8%)の減少。結果樹面積(※)は2,730ha(対前年比40ha/1%減)、10a当たりの収量は1,060kg(同70kg/6%減)、出荷量は9万1,300t(同8,200t/8%減)とそれぞれ減少。
収量の低下は、主に福島県で4月中旬に低温のため着果数が少なかったこと、7月の長雨、日照不足で果実の軟化が発生したことに加え、福島県、長野県で「桃せん孔細菌病」が多発したため。農水省は2020年度第3次補正予算に「重要病害虫等早期防除対策事業」4億6,300万円を計上。桃せん孔細菌病の被害地域に対し、発生状況の調査や枝葉の病斑の除去などの経費の最大半額まで補助する。
都道府県別の収穫量は、山梨県が3万400t(31%)と最も多く、次いで福島県(2万2,800t/23%)、長野県(1万300t/10%)、山形県(8,510t/9%)、和歌山県(6,620t/7%)が続く。
※結果樹面積=栽培面積のうち果実を収穫するために結実させた面積

参考リンク:農林水産省