ブッポウソウは、ブドウの害虫コガネムシなど甲虫類を好んで捕食する。 絶滅危惧種ブッポウソウの巣箱をワイン用ブドウ園周辺に設置し、保全と害虫駆除。
絶滅危惧種の鳥「ブッポウソウ」の保全活動として、ワイン用ブドウ園の周辺に巣箱を設置する「青い鳥プロジェクト」が広島県世羅町で行われている。これはブドウの害虫コガネムシを好んで食べるブッポウソウの習性を利用したもの。
ブッポウソウは青い羽を持ち、飛ぶと白い斑が目立つ鳩よりやや小型の夏鳥。毎年4月末〜5月上旬にかけて日本に飛来、大木の洞や巣箱を利用し4〜5羽のヒナを育てる。世羅町では町内の電柱に約30の巣箱を設置、例年20カ所程度で営巣が確認されている。
ブッポウソウがブドウの害虫であるコガネムシなど甲虫類を好んで捕食する生態に着目し、ブドウ園に巣箱を設置することで、生息地の拡大とブドウの害虫駆除の一石二鳥を狙う。
プロジェクトでは巣箱を設置したブドウ園の原料ブドウで醸成したワインに、ブッポウソウをモチーフとした新たなブランドワインとして販売する予定。
参考リンク:せら夢公園