収入保険の加入実績約3.5万経営体。
「収入保険」は、自然災害や農産物の価格低下など、農業者の経営努力では避けられない事態により売上が減少した場合に、減少分の一部を補償する保険。農水省は6月24日に「収入保険の実施状況等について」の資料を公表。
収入保険は、全国農業共済組合連合会が実施、青色申告を行っている個人・法人の農業者が対象。掛け捨ての保険方式と積立方式の組み合わせが可能で、農産物の販売収入など保険期間の収入が過去5年間の平均収入などを基本に算定した基準収入の9割を下回ったときに、下回った額の9割を上限に補填する。
2020年4月時点の加入実績は全国で約3万5,000経営体。青色申告をしている農業所得者の7.5%(うち、個人3万2,000経営体、法人3,000経営体)が加入。品目別では米が2万2,033経営体と最も多く、ついで野菜(1万6,098経営体)、果樹(1万2,127経営体)。保険金の支払い状況は、約1万1,000件。うち新型コロナウイルス要因とするものは全国で20件あった。
参考リンク:農林水産省(収入保険の解説)
(実施状況の資料)