食後の血糖値上昇を抑制する「高機能性米まんぷくすらり」品種登録出願。 米菓やダイエット食品に応用し販売する予定。
秋田県立大学は、通常の米より難消化性でん粉(RS)の含有量が10倍程度高い高機能性米の新品種「A6」を開発。「まんぷくすらり」と命名し品種登録出願。
難消化性でん粉(Resistant Starch)とは、食物繊維と同様の働きをする良質の炭水化物。小腸内で消化されずに大腸まで届き、腸内細菌のエサとなる。そのため食物繊維と同じように腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果が期待される。また、ほとんど消化されずに腸内を移動することで、消化が緩やかになるため血糖値の急激な上昇を抑え、摂取することで体重増加の抑制や美肌効果なども期待できる。
秋田県立大学の研究グループを中心に開発された機能性米「まんぷくすらり」は、難消化性でん粉の含有量が高く血糖値の上昇抑制作用が認められるほか、食後に強い満腹感を覚えるためダイエットに向く。収量は通常の米と変わらず、また遺伝子組み換えを行っていないため、一般農家での栽培が可能。
参考リンク:秋田県立大学