サバクトビバッタが東アフリカ・南アジア諸国で深刻な被害。国際NGOが緊急人道支援へ。

2019年12月に東アフリカで大量発生が確認されたサバクトビバッタ。1平方kmの群れが1日で3万5,000人分の食料を食べるとされ、東アフリカの農業地帯で多大な被害をもたらしている。ケニアではこの70年で最も深刻な被害となり、北部、中部では7万haの農地や牧草地でバッタの被害を受けており、300万人以上が食糧危機に直面。南スーダンでも、紛争による政情不安と自然災害で、すでに人口の55%にあたる650万人が食糧不足。今後バッタによる被害が予想され、迅速な対策の必要性が国際機関より指摘されている。
イラン、インド、パキスタンなど南アジア諸国でも2020年1月以降に侵入したバッタにより壊滅的な農業被害が発生しており、合計98万5,230haの農地でバッタを確認。今後、穀倉地域にさらなる被害が予測される。
政府・NGO・経済界が連携し、日本の緊急人道支援の仕組みとして2000年に誕生した認定NPO法人「ジャパン・プラットフォーム」は、パキスタン・ケニア・南スーダンにおける被害の深刻さや食料危機に対し、食糧・種苗配布、害虫駆除剤の供与などで農家やコミュニティを支援。政府資金から2億3,000万円の予算を計上。新型コロナウイルス感染拡大の影響で出入国制限や現地での移動制限がある中、現地NGOを通じ、2020年4月1日〜11月30日の期間で支援活動の実施を決定した。

参考リンク:ジャパン・プラットフォーム(プレスリリース)