2019年産米の品種別作付け動向、高温耐性品種や業務用品種が増加。

毎年、水稲品種の作付けは、米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)が東京を除く46道府県から聞き取りを基に集計し公表。2019年産については4月10日に55品種が発表された。
作付け割合の上位10品種は前年から順位の変動が少なく、1位は新潟、茨城、福島が主要産地の「コシヒカリ(33.9%)」。2位は宮城、岩手、福島の「ひとめぼれ(9.4%)」。3位は熊本、大分、鹿児島の「ヒノヒカリ(8.4%)」。4位は秋田、茨城、岩手の「あきたこまち(6.7%)」。5位は北海道の「ななつぼし(3.4%)」。以下、6位「はえぬき」7位「まっしぐら」8位「キヌヒカリ」9位「あさひの夢」10位「ゆめぴりか」となった。上位10品種での作付面積割合は72.2%と9年連続で減少。1位のコシヒカリも41年連続首位だが、割合は過去10年間で最低。
一方島根、岡山、鳥取の「きぬむすめ」が昨年15位から11位、山形、宮城、島根の「つや姫」が17位から13位、千葉の「ふさこがね」が20位から15位など、高温耐性品種の割合が増加。また、青森の「まっしぐら」、栃木、群馬の「あさひの夢」など業務用に多く使われる品種の作付け割合も増加傾向となった。

参考リンク:米穀機構