中山間地域でのヤギ草刈りに県が助成。
農業地域類型区分のうち、中間農業地域と山間農業地域を合わせた地域を指す「中山間地域」。山地の多い日本では、中山間地域が総土地面積の約7割を占める。中山間地の農業は、耕地面積・総農家数の約4割を占めるが、傾斜が急で生産条件は悪い。加えて農家の高齢化が進み、高齢農家にとっては草刈り、防除などの危険作業を行うのが困難。このため、全国でヤギやヒツジを活用する除草法に注目が集まっている。ヤギは小型で取り扱いやすく、野草など低質粗飼料での飼育が可能。また斜面が得意なため、中山間地域での除草に活用可能。
福井県はラジコン・ドローンを導入した草刈りや農薬散布に加え、ヤギに食べさせることで除草を行う事業に対して助成を行う「中山間営農継続支援事業」を実施。2019年7月より施行。富山県では「中山間地域チャレンジ支援事業」として、中山間地域で飼育したヤギを全国に貸し出し除草させる事業に助成するなど、各地でヤギの活用が行われている。
参考リンク:福井県