北海道で稲作省力化を支援。高密度播種や直播など農機導入費用を助成。

北海道では米作りの現場で様々な省力化の試みがされており、2019年の北海道の水稲作付面積は10万5,600ha。過去5年間で6,500ha減少しているが、生産者の高齢化や人手不足などにより、1戸あたりの作付面積は逆に増え続けている。このままでは北海道米の需要に対して産地が応えきれていないと認識されている。
稲作で最も手間と時間がかかる育苗。その省力化を進めないと、北海道の水稲作付面積の維持は難しい。そこで、苗を作らない「直播栽培」や、1枚の苗箱から取れる苗の数を増やす「高密度播種」、株間を広げて苗の数を減らす「疎植栽培」などの省力化技術の研究が進められている。
これらの育苗省力化技術を稲作農家が導入する際に必要となる農機の減価償却費やリース費などの一部を、2020年度からホクレンが助成する支援事業を開始。新規に導入するものだけでなく、すでに購入している場合にも助成対象になる。助成率や1戸あたりの上限額については4月以降に確定する。